④離婚の財産分与を有利に交渉を進めるための不動産見積り・査定の使い方

では具体的に離婚の財産分与で有利に交渉を進めるために
貴方が不動産無料一括見積り・査定で手に入れたデーターを
どのように使えばいいのかをお話しします。

これからは一例として夫婦の共有財産が
①現金等での共有財産が2000万円
②自宅として使用していた不動産の土地と建物（各不動産会社の査定平均評価額2000万円）
③最安値査定額はA社の1500万円、最高値査定額はB社の2500万円であった

この場合を例として考えてみましょう。

１）貴方が②の不動産を離婚後に継承または売約できる立場の場合

この場合は②の不動産の評価をできるかぎり安い値段で相手方に認めさせる事が
重要になりますので③で上げたA社の1500万円という評価額が妥当であると
調停・裁判資料として提出します。

相手方から明確な第三者から交付された書面が出てこなければ
意外とあっさりすぎるくらいこのA社の1500万円という評価が
通ってしまいます。

そうなると本来の価値であれば夫婦の総財産額4000万が
3500万円として計算されるようになるわけです。

これを半分にすれば1750万円ですね。

つまり相手方に1750万円を財産分与すればいい事になりますので
250万円分貴方は財産分与で得をする事になります。

２）貴方が離婚後に現金で財産分与を受ける立場の場合

もう回転の速い方は説明するまでもないかもしれませんがこの場合は
１）のパターンと逆になりますので②の不動産の評価をできるかぎり
高い値段で相手方に認めさせる事が重要になりますので
③で上げたB社の2500万円という評価額が妥当であると
調停・裁判資料として提出します。

この場合も１）のパターンと同様に
250万円分貴方は財産分与で得をする事になります。

とにかく離婚調停でも離婚裁判でも不動産の素人があれこれ口で言うよりも
不動産のプロである第三者が出したの客観的な不動産査定額が圧倒的に裁判資料として
力を示すのは私の経験からも明らかです。

実際、地方都市に住んでいる私が離婚時に実践した時も
最安値業者と最高値業者では800万円以上の査定額の違いがありましたので
大都会に住んでいる方であればそれ以上の効果が見込めるはずです。
（ちなみに私の元配偶者は義理の兄弟が不動産屋勤務でしたが
有効な反論もなく私の完全な作戦勝ちでした）

このような60秒の手間を惜しむか惜しまないかで数百万、数千万の
損をしてしまうもんなんですねぇ人生って・・・。
（知らないってホントに怖いですねぇ）

遺産相続などに関わる財産分与のトラブルにも、もちろんこの方法は
効果絶大ですので使ってみるのをお薦めします。

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■記事を順番通りに読む■

①離婚で負けないためにはまず夫婦の共有財産である不動産の評価・査定額を手に入れるべし！！

②離婚で負けないために複数の不動産会社の見積もり額、査定額を取るその意味とは？

③なぜ各不動産会社の評価額・査定額に大きな違いが出てくるのか？

④離婚の財産分与を有利に交渉を進めるための上手な不動産見積り・査定の使い方

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